【新潟県・魚沼市】人生に一度は見てみたい枝折峠の雲海など絶景の宝庫

新潟県の魚沼市(うおぬまし)は、県内の南東部、周囲を山々に挟まれた魚沼盆地に位置し、夏は県下最高気温を観測し、冬は3mの雪が積もる豪雪地帯です。四季の移ろいがハッキリしているため、さまざまな景色を楽しむことができます。

魚沼といえば極上のコシヒカリに代表される米どころで有名ですが、枝折峠(しおりとうげ)の雲海(うんかい)などの絶景の宝庫としても人気が集まっています。湯之谷温泉郷と呼ばれるほど温泉の宝庫でもあり、温泉でのんびりされたい方にもおススメな観光地です。

今回は、魚沼市の観光をご紹介します。

目次

雲が滝のように流れ落ちる現象の滝雲

人生で1度は見たい枝折峠の滝雲

まず、魚沼市で見られる絶景をご紹介します。雲がまるで滝のように流れ落ちる現象を滝雲(たきぐも)と呼びます。国道352号沿いにある枝折峠に、早朝の時間帯に奥只見・銀山平で発生した霧が雲海となり山の稜線を越え、滝雲という自然現象を確認できます。まさに幻想的な光景です。

この絶景を求め、全国からカメラマンが殺到しています。ただ冬に入ると、枝折峠の周辺道路が冬期閉鎖となり、枝折峠駐車場へ行くことが出来なくなります。滝雲が見られる時期は、6月中下旬~11月上旬です。枝折峠は、越後駒ヶ岳の枝折峠登山口であるため、登山シーズンになると、登山客でにぎわいます。枝折峠は、高低差のある峠坂で秋には、徐々に移りゆく紅葉を楽しめます。

新潟でも流氷が見られる「雪流れ」現象

春の訪れを知らせる「雪流れ」

また、冬の間、積もった約4m近くの雪が大量の雪解け水による水位上昇に伴う雪の塊が水面に浮かび上がり、まるで流氷のように見える現象「雪流れ」を紹介します。破間川(あぶるまがわ)ダムに現れる早春の雪景色で、まるで流氷のようです。この「雪流れ」の発生メカニズムは、次のようにいわれています。

  • 冬になると破間川ダムに約4m近くの雪が積もります
  • 春に気温が高くなると、ダムの水面に積もった雪が割れます
  • まだ水面に雪が残っているうちに、大量の雪どけ水がダムに流れこみます
  • ダムの水位が上がり、積もっていた大量の雪が “雪のかたまり” として水面に浮かび上がります

「雪流れ」とは、この雪のかたまりが流氷のように漂う、とても珍しい現象です。「雪流れ」は4月中旬から下旬の2週間のみ見られることができますが、この時期、新潟県内外から多くの観光客が破間川ダムを訪れます。ダム周辺には破間川渓谷があり、魚沼市と福島県の県境に近い秘境で、ブナの原生林やカエデ類と様々な樹木を渓谷沿いに見ることができます。

「雪流れ」とは、この雪のかたまりが流氷のように漂う、とても珍しい現象です。「雪流れ」は4月中旬から下旬の2週間のみ見られることができますが、この時期、新潟県内外から多くの観光客が破間川ダムを訪れます。ダム周辺には破間川渓谷があり、魚沼市と福島県の県境に近い秘境で、ブナの原生林やカエデ類と様々な樹木を渓谷沿いに見ることができます。

白、ピンク、緑の共演「雪上桜」

雪国でも珍しい「雪上桜」

魚沼市の冬は長く、4月になって春が訪れます。実は、「雪の上でも咲く桜」という信じられないアンマッチングな光景を楽しむことができ、話題を呼んでいます。

この雪上桜とは聞きなれない言葉ですが、雪解けを迎える頃、雪解け前に桜が咲く現象をいいます。雪国でも雪と桜を同時に見られる場所はとても珍しく、雪の白、桜のピンク、新緑の緑色と同時にさまざまな彩りを見られる光景は魚沼市ならではの絶景です。

ソメイヨシノやオオヤマザクラなど、約100本もの桜が雪上に咲き誇ります。場所は、福山峠のふるさと広場でお花見の期間は、4月中旬~4月下旬です。

魚沼の20万本の芝桜は県内外から人気沸騰

今、ちょうどシーズンを迎えているのが新潟県内外から多くの観光客が訪れている「2024年魚沼芝桜まつり」にもフォーカスをあてていきましょう。県立公園「花と緑と雪の里」に植えられた1haという巨大なエリアに約20万株の芝桜が咲き誇り、例年5月中旬が見頃です。ピンク・赤・白の色鮮やかな芝桜はまるで広く敷き詰められた絨毯のような色合いです。

2024年の魚沼芝桜まつり期間中は、4月25日~5月12日です。ただし土日、祝日は大変な混雑・渋滞が予想されるため、ゆっくり楽しめる平日、早朝の見学がオススメです。まつり期間中は、魚沼産コシヒカリをつかった米粉スイーツをはじめとする地元銘菓や、芝桜の苗販売をしています。

尾瀬国立公園の魚沼ルートからの魅力

尾瀬国立公園

尾瀬国立公園」は、新潟・福島・群馬・栃木の4 県にまたがって広がっています。その中で新潟県から尾瀬に入るルートはこの魚沼市です。例年6月1日に開通します。

魚沼の山奥に広がる広大な秘境の絶景や、雄大な湖を船で渡ることで感じられる爽快感が魅力です。尾瀬の入り口は、歴史を感じる、道路トンネル「奥只見シルバーライン」は合計約18kmに及びます。元々は、奥只見ダム建設用の資材を運ぶためにつくられた道路でした。

トンネルを抜けると、奥只見湖」が眼前に広がります。奥只見湖は人造湖ですが、壮大な絶景でその後、尾瀬に入ります。魚沼から行く尾瀬ルートは高低差が少ないため、日帰りでハイキングを楽しめます。ハイキング後、魚沼市で温泉も楽しめます。

尾瀬ハイキングの後は温泉を楽しむ

銀山平温泉 白銀の湯

魚沼市には、雄大な2,000m級の山々に囲まれた「銀山平温泉」や、ぬるめの温泉でじっくりと体を癒す「栃尾又温泉」、開湯1,300年の歴史ある「大湯温泉」など魅力的な温泉があります。

銀山平温泉は、越後駒ケ岳や荒沢岳など2000m級の山々に囲まれた温泉地で、釣りや登山、キャンプ、スキーなどのレジャーを満喫したい方に人気です。栃尾又温泉は、世界的にも数少ないラジウム泉の温泉地で、ぬるい湯になるべく長く浸かる入浴法「長湯」を伝承しており、子宝の湯としても有名です。また、大湯温泉は、日本百名山の越後駒ケ岳から流れる清流佐梨川を挟む温泉地。豊富な湯量と良質な泉質が人気で、開湯1,300年の歴史ある温泉です。

魚沼産コシヒカリの美味しさの秘密

魚沼市産コシヒカリ

首都圏から魚沼市に移住した方に水の話をうかがうと、とても美味しいと評判です。ミネラル豊富な水など美味しい米を栽培する条件がそろっているといわれています。「魚沼産コシヒカリ」はスーパー、百貨店で見ない日はありません。お米の最高ブランドといってもいいでしょう。

その魚沼産コシヒカリの定義ですが、「魚沼市で栽培されたお米というのでは?」と思っている方といらっしゃるでしょう。しかし実際は、魚沼地域(魚沼市・南魚沼市・十日町市・小千谷市・長岡市(旧川口町)・湯沢町・津南町)で収穫されたコシヒカリを指します。

その中で品質でもさらに優れた魚沼市で収穫されたものを「魚沼市コシヒカリ」と呼んでおり、人気を集めたブランドです。

マルコメが魚沼醸造を設立し、観光資源に

美味しいお米が栽培される場所は、水も名水。特に魚沼市のお水は超軟水で、口当たりがとても良いことで知られています。そのお水とお米に味噌のメーカーの第一人者であるマルコメ株式会社も注目しました。

マルコメは、米糀(こめこうじ)※や糀甘酒(こうじあまざけ)※の生産拡大を検討しました。最終的に魚沼市への進出を決め、魚沼醸造を設立しました。今は工場見学などで地域の有力な観光資源にもなっています。魚沼市に工場を建設した理由は、大きく分けてお水とお米にあったいいます。カフェでは、工場直送のここでしか味わうことのできない限定メニュー「糀甘酒」「糀甘酒ソフトクリーム」があります。

最後にまとめに入りますが、魚沼市内には山、川、田畑など豊かな日本の原風景が点在しています。どこにいても山が目に入り、木々のざわめきや動物や虫の鳴き声。清流や温泉などの心からの癒しも与えられ、観光される方に大きな感動を与えることでしょう。是非、魚沼市にお越しいただき、日本の原風景を感じて欲しいと願っています。

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