岩見沢市は、札幌からクルマで45分と高い利便性があり、石狩川水系の豊富な水資源を活かした道内有数の農作物の生産地です。市街地を少し離れると、田園風景が広がります。
広大な水田や畑、街の東側の斜面には「りんご」や「ぶどう」などの果樹園が連なり、四季折々に北海道らしい豊かな風景を楽しめます。この地域の新鮮な農作物を使ったおいしいグルメや陶芸(こぶ志窯)など体験も充実しています。
今回は、岩見沢市観光協会のクリエイティブ担当主任の西川里美さんに岩見沢市観光の魅力についてお話をうかがいました。
解説者・岩見沢市観光協会のクリエイティブ担当主任
西川里美さん
北の食の宝庫 岩見沢
――岩見沢市からのご紹介をお願いします。
岩見沢市は米どころであり農産物の生産が盛んな地域です。米の銘柄では北海道を代表するブランド米の一つである「ななつぼし」の生まれ故郷です。
札幌や新千歳空港からのアクセスもいい位置にあります。冬になると雪がとても多く降る豪雪地帯であり、雪も含めた観光資源も豊富です。
夏も楽しめますし、冬も「ドカ雪祭り」などのイベントがあり、さまざまな楽しみ方ができる街です。
食とワインの街 「宝水ワイナリー」に注目
――最近は「食とワイン」の街としても注目されていますね。
※空知地方・・・北海道の道央エリアにある、10の市と14の町からなる地域のこと。
※映画『ぶどうのなみだ』・・・『しあわせのパン』などの三島有紀子監督が、再び北海道を舞台にして放つヒューマンドラマ。北海道・空知でワイナリーを営み、小麦の栽培をする年の離れた兄弟と、キャンピングカーで自由気ままに旅する女性の触れ合いを見つめていく。2014年に公開、117分。
宝水ワイナリー:住所:北海道岩見沢市宝水町364-3
ワインにまつわるイベントも用意
――改めて思いましたが空知のワインは大きな観光資源ですね。
空知のワインは魅力的で、コロナ禍明けに空知のワインのPRの強化を行っています。今年もさまざまなイベントを用意。6月15日に、宝水ワイナリーでぶどうのツルを使った籠作り体験とピクニックを行います。
ブドウ畑を見ながら自然を感じられますし、宝水ワイナリーではワインの試飲、商品販売、またソフトクリームも好評で、自社農園の赤と白のブドウのソースたっぷりかけた贅沢なソフトクリームは観光客などにも人気です。
――空知ワインもいろいろと種類は豊富ですが、食とのつながりはいかがで。
白や赤のワインもありますが、空知は雪が深い地域ですからブドウ畑は雪に覆われ、その影響でワインもスッキリした味わいです。
またパン屋も街の規模に比べて多く、それぞれにこだわりがあります。岩見沢市の小麦の「キタノカオリ」を原材料に製造するパン屋もあり、もっちり香り高いパンとワインの相性は抜群です。
平飼いでフランス鴨を飼育し、販売も
――グルメの視点ではいかがでしょう。
岩見沢市の農家では多くの農産物を生産している関係で、地元の飲食店も岩見沢産を食材に使われているお店もあります。
少し変わったものでいうと「フランス鴨」と呼ばれるバルバリー種の鴨肉を生産・販売する「北海道ウイングファーム」の農場があります。低ストレスでの飼育にこだわり、平飼いによる良好な環境で育てていらっしゃるんです。
このフランス鴨の料理方法を工夫することで岩見沢産のワインとの相性も深まるのではないでしょうか。北海道ウイングファームのオンラインでも販売していますのでご興味がありましたら、是非ご購入をおススメします。
北海道ウイングファーム | 住所: 北海道岩見沢市毛陽町72番地2 |
いわみざわ公園は、バラ園と見晴台が人気
――話は変わりますが市内の観光名所を教えてください。
「いわみざわ公園」は、北海道岩見沢市の南東部の丘陵地帯にあり、約183haの広さの総合公園です。この中に「バラ園」や「見晴台」などがあります。
まず「バラ園」を紹介します。誇り高き北国のバラ園を目指して運営され、約4万㎡の敷地でかなり規模が大きく見ごたえがあるバラ園です。園内には約630品種8,800株のバラと北海道原産のバラの原種であるハマナスが咲き、6月中旬から10月中旬頃まで楽しめます。お客様も年配の方、写真撮影が好きな方、そしてもちろんお花が好きな方などさまざまな方が訪れています。
例年、バラの見ごろは6月中旬~7月中旬頃が夏バラのシーズン、あとは秋の9月中旬~10 月中旬頃の秋バラも見事で山の紅葉を背景に映えていて、種類も豊富です。
次は、バラ園の近くの「見晴台」です。ここは山の上にあり、バラ園から徒歩で行くこともできますが、駐車場もあるのでクルマで山道を登りそこから歩くこともできます。天候の良い日には石狩平野の圧倒的な広さを実感でき、樽前山(たるまえさん)や恵庭岳(えにわだけ)も望めるかもしれません。
また「見晴台」の建物は「ユニバーサルデザイン」でつくられており、車椅子や高齢者の方も安心してご利用いただけます。ご利用期間は、4月29日~11月3日までで冬の期間は閉鎖されます。ここも是非、いらしていただきたい観光スポットで、初夏から秋がちょうどいいシーズン、晴れた日は特にいい風景が見られます。
青緑色のグラデーションの器が高く評価
――陶芸体験もできるそうですね。
3代にわたり活躍され、北海道最古の窯元の「こぶ志陶苑 こぶ志窯」を紹介します。生活に寄り添う色彩豊かなマグカップ、お皿、花瓶を制作されています。「こぶ志窯」といえば、釉薬の海鼠釉(なまこゆう)を使い、青緑色のグラデーションの器が高く評価されています。あらゆる釉薬を試みてたどり着いた色で表現されています。
ちなみに陶芸体験ですが、国内の方だけではなく「こぶ志窯」の陶芸家は英語もできますので、海外の観光客の方がいらしても英語で対応されます。
こぶ志陶苑 こぶ志窯
住所: 北海道岩見沢市5条東13丁目(6条通り沿い)
最大のお祭り「いわみざわ百餅祭り」の迫力
――岩見沢市でのイベントは。
岩見沢市最大のお祭りは、「いわみざわ百餅祭り」。直径2.2m、重さ5.5tの世界最大級の大臼と杵を用いた餅つきは迫力満点です。
餅の量は1回あたり60kg、3日間の合計で420kgにも及び、つかれた餅は約1200食のお汁粉にされ、来場者に無料で振る舞われています。岩見沢の豊穣や長寿などいろんな思いが込められたお祭りです。
今年で第42回目を迎えますが、9月14日(土)と9月15日(日)の2日間にわたり開催。
場所は、岩見沢市4条通り特設会場を中心に、1条から5条までの栄通りには屋台が並びます。
そらちワインの魅力PRと教育機関との繋がりを強化
――これから観光協会として力を入れたいことは。
観光協会という一つの組織の中でいろんな仕事に携わっていることを感じます。今後力を入れていきたいことはいくつかありますが、まず一つが「そらちワイン」。
岩見沢には様々な地域から来られる方が多いのですが、特にJRを利用されて観光に訪れている方などは、遠方のワイナリーまではなかなか足を運ぶことができません。
そんな方々にも非常に人気である「そらちワインタクシー」が、今年も7月から10月まで運行します。
4時間コース15,000円(岩見沢発着)となっており、空知のワイナリー・ヴィンヤード巡り、空知のグルメ旅、観光スポット巡りなど、自分好みの旅をコーディネートして4時間たっぷりお楽しみいただけるので、是非ご利用いただければと思います。
今後もワイン好きはもちろん、まだ知られていない「そらちワイン」の魅力を、イベントや新たに取り組む事業も含め、多くの方たちにPRしていきたいと考えています。
それ以外にも、岩見沢市のお祭りや、魅力的な観光スポット・特産物のPRの他、教育機関との連携も強化しているところです。・・・・
一般社団法人 岩見沢市観光協会 | |
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