【日光中禅寺湖温泉 ホテル 花庵・栃木県】湖と鳥居の光景が広がり、癒しの湖畔温泉リゾート

「ホテル 花庵」からはどの部屋でも中禅寺湖と鳥居を一緒に見ることができる。

「日光中禅寺湖温泉 ホテル 花庵」は、中禅寺湖の自然と日光という歴史をともに感じることができるホテルです。

日光地区で唯一2種類の泉質を一度に満喫できる温泉や5感を満足する料理を贅沢に味わえることで最近では多くのメディアにも取り上げられています。

客室7タイプ・レストラン・外観のリニューアル工事を経て、2024年7月25日より営業を再開しました。

癒しと和のリゾートで大人のご褒美にはぴったりなホテルと言えるでしょう。今回は、「日光中禅寺湖温泉 ホテル 花庵」の広報を担当している出水 唯さんに話をうかがいました。

「日光中禅寺湖温泉 ホテル 花庵」

広報を担当している出水 唯さん

目次

中禅寺湖の自然と歴史的背景の日光をともに感じる

高級感のあるホテル外観

——「日光中禅寺湖温泉 ホテル 花庵」の創業の時の話と、魅力からお願いします。

出水さん

代表が日光の中禅寺湖と鳥居が当時を見える光景が大変気に入りましたので2006年にこの地で開業しました。

主に女性の方が少しホッとするような空間や良質なサービスを提供できるホテルを目指してオープンした経緯がございます。

他にも中禅寺湖周辺にはリゾートホテルがいくつかありますが、この「中禅寺湖と鳥居」を一緒に見られるのは、「ホテル 花庵」だけです。

若干角度が違い、鳥居が近くなったり、遠くなったりはしますがどの部屋からでも見られます。中禅寺湖の自然と歴史的背景のある日光をともに感じる特有の風景ですね。この感動的な光景をお客さまに見て欲しいというのが開業の動機です。

お客さまからは、「中禅寺湖と鳥居の眺めが素晴らしく、感動しました」と高いご評価をいただいています。朝の景色や夕景と時間帯に窓から見る風景も変わります。少しずつ日が昇り、逆に日が沈む光景をお部屋から楽しまれることは魅力の一つです。

客室7タイプ、レストランなどをリニューアル

和室から洋室へリニューアル

——今回のリニューアル工事での特徴は。

出水さん

ベッドの方がいいというご要望にも応えて、和室から洋室タイプにリニューアルして、窓枠も従来よりもワイドにし、景色をお楽しみいただけるようなつくりとしました。

次にレストランについて、湖側に拡張し、増築部には男体山をオマージュしたボックスソファ席を新設し、こもり感をつくりながら、湖の景観をお楽しみいただけます。なお、レストランの配席については当館の一任となっております。

外観も景観に国立公園に地位していることから、その景観になじむようなものに化粧直しし、7月25日にリニューアルオープンしました。

——お客様の年齢層を教えてください。

出水さん

年齢層はさまざまです。まずシニア層は、平日に比較的お時間などに余裕のある方がいらっしゃいます。

比較的女子旅や女性のお友達同士、あるいはお母さんと娘さんがご一緒に楽しまれているのです。年齢層も30~40代の方も増えています。

また冬はオフシーズンに移りますので、価格帯が下がります。そこで卒業旅行で中禅寺湖を選び、20代のお客様が、思い出作りにカップルやお友達同士でいらっしゃることが増えている印象です。

2種類の異なる泉質の温泉に浸かれる

大浴場露天風呂に「奥日光 湯元温泉」の硫黄温泉を引く 紅葉(露天岩風呂)

——中禅寺湖の温泉での泉質と効能についてはいかがでしょうか。

出水さん

「ホテル 花庵」では、2種類の異なる泉質の温泉に浸かれます。これは日光地区では当館が唯一のホテルです。

まず、「にごり湯源泉かけ流し硫黄泉」は約12km離れている「奥日光 湯元温泉」※から引湯したものです。

硫黄泉は解毒作用があるとも言われ、そこで湯元温泉は万病の湯とされ、疲労回復や肩こりなど多くの効能が期待されます。

※奥日光 湯元温泉・・・栃木県の奥日光の湯ノ湖畔、金精峠の麓にある温泉。泉質は、硫黄泉。明治時代から、リウマチや頑固な皮膚病に効能のある温泉として有名だったという。

出水さん

次に、「日光 和の代温泉」※の「アルカリ性単純泉」は、湯に入ると心が落ち着くことや「美肌の湯」としても人気が高く、お肌にやさしいとされる天然温泉です。湯あたりもしにくく、体の芯までしっかりと温まります。

※日光 和の代温泉・・・ここには地元では有名な「やしおの湯(日帰り温泉)」がある。無色透明の温泉の泉質はアルカリ性単純温泉で、肌がツルツルになると女性からの評判が高い。

出水さん

この2種類の天然温泉により、ストレス解消や疲労回復、さらには皮膚病や生活習慣病にも効果があるともいわれています。

大浴場内風呂では、「日光 和の代温泉」の「アルカリ性単純泉」を楽しめる (大浴場内風呂 若葉)

——施設にはどのようなお風呂があるのでしょうか。

出水さん

大浴場内風呂に「日光 和の代温泉」の「アルカリ性単純泉」を、大浴場露天風呂には、「奥日光 湯元温泉」の硫黄温泉を引いています。大浴場露天風呂は若葉(石風呂)と紅葉(露天岩風呂)2種類あります。大浴場で内と外で2種類の温泉を楽しめるわけです。

「湯元で入るよりも温泉成分が強いね」との評判

レストラン室

——2つの温泉にはそれぞれ好みがあるのでしょうね。

出水さん

「にごり湯源泉かけ流し硫黄泉」は文字通り、にごったお湯ですのでこちらが好きな方もおりますし、好みはそれぞれです。

「奥日光 湯元温泉」は温度が高いです。一部、加水をされているお宿さんもあるそうですが、硫黄泉を加水するとよりにごる性質があります。

「ホテル 花庵」が加水をしない理由は、約12kmを湯元から当館に至るまで、ちょうどいい温度になるともいわれているからです。

お客様にはいろんな温泉に入り、比べる方が中にはいらっしゃいます。「普段は、湯元温泉に泊まるけれど今回はホテル 花庵にお世話になるよ」と言うお客様が湯元温泉と当館の温泉の違いについて評価されていただいています。

——温泉を引湯すると違いが生まれるのでしょうか。

出水さん

「奥日光 湯元温泉」から引湯するとちょうどいい温度になると言われる温泉通のお客さまがいらっしゃります。これは推測ですがパイプを通していくとある程度冷めていい温度になるのかもしれません。

草津温泉のように熱くありませんので長くゆっくりと温泉を楽しめます。

身体に優しい料理をテーマに提供

夕食のイメージ

——次に「ホテル 花庵」がご提供される料理を教えてください。

出水さん

料理長が朝と夕に旬の野菜40種類以上楽しんでいただける献立を考えており、「お身体に優しい料理」をテーマにお客様に楽しんでいただけるように提供しています。

日光名物の一つに「湯波」(ゆば)※があり、ブランド牛の栃木和牛や霧降高原牛をメニューに取り入れさせていただいています。

※ゆば・・・京都と大和、身延では「湯葉」、日光では「湯波」と表記する。

出水さん

一般的な旅館食は最初にすべての食事をご提供されるケースもありますが、コース仕立てで一品ずつお召し上がられた後に、美味しい状態でお召し上がることがご料理の特徴です。

朝ご飯のメインは、野菜だしを使ったお茶漬けです。野菜だけではなく昆布やカツオなどのうま味成分を配合しています。季節の野菜を少し乾燥して野菜の旨味をお茶漬けの出汁に活かしています。

朝食のイメージ
出水さん

季節で野菜の出汁も変わります。秋ですとキノコの味が強まりますが冬になると、根菜のような香ばしさに変わります。お客様からは、「身体が目覚めるような味わいですね」との評判を得ているんです。

新メニューでは地元の「ヤシオマス」をサラダ仕立てにして、ご提供していますので朝食もお野菜や地元の食材を感じていただけるように、ご満足いただける内容です。

歴史と自然 豊富な観光資源に恵まれる中禅寺湖周辺

「ホテル 花庵」から徒歩5分で乗れる中禅寺湖のクルーズ船

——目の前が中禅寺湖ですから散策も楽しめそうですが。

出水さん

はい、中禅寺湖の散策では朝から夕方まで移り変わる太陽の位置、色が変わっていく空、湖の様子を楽しんでいただけるのはお泊りいただいた方ならではの景色の楽しみ方です。特にこれから秋を迎えますから、中禅寺湖やいろは坂はいい光景が見られます。

徒歩5分内には中禅寺湖のクルーズ船がありますので、1時間のクルーズを楽しまれる方もおります。

秋の華厳の滝
出水さん

日光三名瀑の一つである「華厳の滝」も徒歩7分にあり、上と下の観瀑台(かんばくだい)で角度の違う迫力のある滝が見どころです。次に有料のエレベーターに乗って、下の観瀑台では水しぶきが感じられるのです。

中禅寺湖から注がれる滝のようすは一見の価値があり、雨上がりの日は、お水の量も多く、迫力があります。

滝は華厳の滝だけではなく支流の滝も冬は凍るため、氷瀑もお楽しみでき、冬の奥日光も楽しいです。

出水さん

「華厳の滝」の少し手前にあり、徒歩5分の所に「栃木県立日光自然博物館」があり、ここは関東の小・中学校の修学旅行では日光の自然にはどのようなものがあるのかを学ぶミュージアムです。

2023年の4月にはリニューアルをされ、映像やタッチパネルを使い、学んで楽しみ、体感できるようなミュージアム施設になっています。

出水さん

次に歴史的なものでは少し離れた場所になりますが、二荒山神社中宮祠※があり、ここが男体山の登山の入り口になります。近隣には輪王寺の別院になります、中禅寺(立木観音)※があり、ここではとても美しい木彫りの立木観音を見ることができ、ここからも中禅寺湖を眺めることができるのです。

そこで歴史的な寺社仏閣と自然と融合された景色も楽しんでいただけるのではないでしょうか。

※二荒山神社中宮祠・・・二荒山神社は古くより、標高2486mの二荒山(ふたらさん、男体山)を御神体山と仰ぐ。奥日光の霊場で、日光の氏神。日光市内に3社鎮座し、中禅寺湖畔に鎮座しているのが中宮祠。

※中禅寺(立木観音)・・・784年に、日光を開山した「勝道上人」(しょうどうしょうにん)が建立したお寺で、世界遺産「日光山輪王寺」の別院。

奥日光は世界が認めた避暑地だった

アーネスト・サトウやイギリス大使館別荘として利用された施設を復元

——話はかなり変わりますが、かねてよりこの地は外国の外交官がいらしたとか?

出水さん

明治時代以降、駐日外交官の方々は東京の夏が暑いため、避暑地として奥日光を選んだのです。

そこで外交官向けの別荘が次々と建設され、ヨーロッパの外交官は避暑地としてこの中禅寺湖を利用した歴史的背景があります。

そこで「英国大使館別荘記念公園」では、中禅寺湖の豊かな自然や国際避暑地の歴史とのふれあいが楽しめる公園としました。

イギリスの外交官で明治維新に大きな影響を与えた、歴史的人物・アーネスト・サトウ※は個人別荘を1896年(明治29年)に建設、その後、イギリス大使館別荘として長年使われていましたが今回、その別荘を復元しました。

※アーネスト・サトウ・・・駐日公使、駐清公使を務め、イギリスにおける日本学の基礎を築いた。『一外交官の見た明治維新』と歴史的史料としても価値の高い著書も発刊している。

日光をこよなく愛し、英文のガイドブック「日光案内」を刊行し、広く日光の姿を紹介した。

アーネスト・サトウ
出水さん

次に、中禅寺湖の南側に「イタリア大使館別荘記念公園」があります。こちらの建物は、1928年(昭和3年)にイタリア大使がお休みの際に休息された別荘として建てられ、1997年(平成9年)まで歴代の大使が使用していたものです。

イタリア大使館別荘記念公園
出水さん

建具・家具などをできる限り再利用して復元、今はきれいに改装して往時の歴史を紹介する「国際避暑地歴史館」としても楽しんでいただけます。

イギリスとイタリアの内部の装飾が違っているので、そこを見るのも楽しいです。また歴史的にヨーロッパの外交官からも愛された日光という側面も新発見できるのではないでしょうか。

少し前にJR東日本が提供し、吉永小百合さん出演の「大人の休日倶楽部」のTVCM「奥日光のリゾート篇」では、「英国大使館別荘記念公園」で映像を撮影されました。

吉永小百合さん出演の「大人の休日倶楽部」TVCM「奥日光のリゾート篇」

https://www.jreast.co.jp/otona/tvcm/okunikkou.html (出典;JR東日本)

天文ファンから称賛される戦場ヶ原も近い

戦場ヶ原から見る星空

——天文ファンにとってはこのあたりで星を見ると満天の星が見えそうですが。

出水さん

このホテルでは明かりもありますので難しいのですが、車で約15分走ったところにある「戦場ヶ原」という湿原地は関東でも屈指の満天の星空が見られることで有名です。

基本、周囲が明るいと星空はそれほど見ることはできません。しかし、戦場ヶ原は周囲に電灯がなく、標高が高く空からも近いですので天文ファンにとっては聖地ともいえるのです。

また、中禅寺湖の南側に移動すると光害も少ないので星を楽しむこともできますがやはり本格的に星空を楽しみたいとのご希望であれば、「戦場ヶ原」で天体観測されるのが望ましいです。

これまでのファンとこれからのファン双方を大切に

——これからの「ホテル 花庵」の方向性の今後はいかがでしょうか。

出水さん

リニューアルに伴い、これまでも当館のファンの方やこれからファンになっていただく方の双方を大切におもてなしをし、おくつろぎをされる空間づくりや良質なサービと、ご満足いただけるようなご食事を心がけていくことを支配人やスタッフ一同考えております。

施設概要

名称日光中禅寺湖温泉 ホテル 花庵
所在地〒321-1661 栃木県日光市中宮祠2480
TEL0288-51-0105
FAX0288-55-1051
公式HPhttps://www.hana-an.jp/
公式Facebookhttps://www.facebook.com/HotelHanaan
公式X(旧Twitter)https://twitter.com/hanaan_nikko
公式Instagramhttps://www.instagram.com/hotel_hanaan_nikko/
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次